※本記事には第1期(1〜10話)の内容に触れる感想が含まれます。
原作者の名前から始まった視聴
『小市民シリーズ』を観ようと思ったきっかけは、
原作者が「米澤穂信」さんだと知ったことだった。
その名前を見て思い出したのは、
「氷菓」。
日常の中の違和感をすくい上げる物語。
今回も推理ものだろうか、と思いながら観始めた。
気づけば、しっかり引き込まれていた。
小さな違和感から始まる物語
いちごタルトと自転車。
何気ない出来事のはずなのに、どこか引っかかる。
2話ではココアの謎。
いくつか仮説は思いついたけれど、真相までは届かなかった。
家で1リットル牛乳で再現までしてみたが、うまくいかない。
悔しい。でも楽しい。
この作品は、視聴者を「受け身」では終わらせない。
一緒に推理し、考えさせる。
小市民とは何か
物語が進むにつれ、浮かび上がる問い。
「小市民とは何か?」
目立たないことを選ぶ人は、本当にただの小市民なのか。
伏線を探しながら観るようになり、
小鳩くんと小佐内さんの知恵比べに緊張し、
真相に迫る瞬間には思わず息をのんだ。
静かな物語のはずなのに、油断できない。
小さな事件は、大きな事件へ
夏休みの一連の出来事は、誘拐事件へと発展する。
小さな違和感が、やがて大きな事件へつながっていく構成は見事だった。
そして見え始める、「小市民じゃない方」の小佐内さん。
冷静で、鋭く、状況を掌握しているかのような存在感。
夏の事件は、彼女の掌の上だったのかもしれない。
恐るべし、小佐内さん。
別れ話のような最終話
第10話。
付き合っているわけでもないのに、
まるで別れ話のような空気。
恋人でも、ただの友人でもない。
特別で、曖昧な距離。
その距離感が切ない。
そして新たな出会い。
物語は第2期へと続く。
小市民とは、弱さか、選択か
第1期を通して感じたのは、
小市民とは「弱さ」ではないのかもしれない、ということ。
目立たないことを選ぶ。
波風を立てない立ち位置にいる。
それは消極的な姿勢ではなく、
状況を見極めた上での「選択」なのではないか。
静かだけれど、確実に心を揺らす物語だった。
第2期では二人はどんな立ち位置を選ぶのだろうか。
続きを観ていきます。

コメント