こういう世界線があってもいい ― ガンダムジークアクスと「願いの物語」

アニメ

※この記事では「ガンダム ジークアクス」を最後まで見た感想を書いています。
作品の展開に触れる部分もあるので、未視聴の方はご注意ください。


ガンダムは、自分にとって少し特別な作品です。

長く続いてきたシリーズで、多くの人にとって大切な物語でもある。

だから正直なところ、

自分ごときがブログに感想を書いていいのだろうか

と少し迷いました。

それでも、見終わったあとに残った気持ちは

やっぱり書き残しておきたいと思いました。

「ガンダム ジークアクス」を最後まで見て感じたことを、

少し整理して書いてみます。


最初は整理しながら見る物語

正直に言うと、最初はどういう物語なのか掴むのが難しかったです。

誰が敵で誰が味方なのか。

それぞれの思惑が水面下で動いていて、

整理しながら見ないと置いていかれる感覚もありました。

キシリアやシャリア・ブルの思惑。

それぞれが何を考えているのか。

回を追うごとに少しずつ見えてきて、

気づけばどんどん引き込まれていました。


守るために壊す

物語の中で印象に残ったテーマのひとつが

守るために壊す

という考え方です。

シュウジはずっとその選択をしてきた人物だったように思います。

何かを守ろうとすると、別の何かを壊さなければならない。

それはガンダムという作品がずっと描いてきたテーマでもあります。

本当に守りたいものは何なのか。

そのために何を選び、何を失うのか。

シュウジの姿を見ながら、そんな問いを突きつけられているようでした。


ララァが願っていたもの

物語の核心にあったのはララァの願いだったのではないかと思います。

ララァが願っていたのはシャアが生き続けること。

もしシャアがガンダムに乗ってしまえば、ガンダムに殺されることはない。

けれどその代わりに、ララァとシャアが出会うこともなくなる。

そうして生まれたのが、この物語の世界だったのではないか。

そんなふうにも感じました。


出会えない世界

シャアが生きている世界。

けれどその世界ではララァとシャアは出会えない。

それはある意味で願いが叶った世界でもあり、

同時に叶わなかった世界でもあります。

その矛盾が、この作品の歪んだ世界というテーマに繋がっているように思いました。


ほんの一瞬のシーン

そして最後に描かれたほんの一瞬のシーン。

シャアとララァが出会ったように見える瞬間。

描かれた時間は本当に短かったのに、

その瞬間を見たとき、思わず涙が出ました。

ララァの想いが、ようやく届いたのではないか。

そんなふうに感じたからです。


BEYOND THE TIME

もう一つ印象に残ったのは、あの曲が流れた瞬間でした。

BEYOND THE TIME

あの旋律が流れたとき、胸が一気に熱くなりました。

長くガンダムを見てきた人ほど、

この曲が持つ意味は大きいと思います。

過去の物語と、今の物語が重なるような感覚でした。


こういう世界線があってもいい

ジークアクスはいわゆる正史の物語ではないかもしれません。

でも、こういう世界線があってもいい。

そう思える作品でした。

もし違う選択があったら。

もし別の願いがあったら。

そんな「もしも」を描いた物語として、とても印象に残る作品でした。

そして何より、あの一瞬の出会いのシーン。

それだけで、この作品を見てよかったと思えました。

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