はじめに
ある日、子どもに聞かれました。
「いい嘘と悪い嘘ってあるの?」
ことわざには「嘘も方便」とあります。
だから最初は、「あるよ」と答えようと思いました。
でも、少し立ち止まりました。
本当にそうだろうか、と。
嘘は、基本的にはよくない
私はこう答えました。
基本的に、嘘はよくないと思うよ。
なぜなら、嘘をつくと
その嘘を守るために、また別の嘘をつくことになるから。
小さな嘘でも、重なると、どこかで自分が苦しくなる。
だから私は、「良い嘘」というものは基本的にはないと思っています。
でも、大人はどうだろう
ここで、ふと考えました。
大人も、嘘をつくことがある。
それは本当に「嘘」なのだろうか。
もしかするとそれは、
・本当のことを全部は言わない
・言い方をやわらかくする
・タイミングを考える
ということなのかもしれません。
嘘と「全部言わない」は違う
嘘は、事実をねじ曲げること。
でも、
全部を話さないことは
事実を曲げているわけではありません。
本音をそのままぶつけることが
必ずしも正しさではないこともあります。
大人は、「何をどう伝えるか」を選んでいる。
それは、ごまかしではなく、
配慮や優しさである場合もある。
子どもへの答え
最後に、こう伝えました。
嘘は、できるだけつかないほうがいい。
でもね、誰かを守るために言い方を選ぶことはある。
大事なのは、自分のためか、誰かのためかだよ。
子どもは少し考えて、うなずきました。
子どもの問いは、大人も考えさせられる
子どもの問いは、まっすぐです。
そして時々、大人も考えさせられます。
「いい嘘と悪い嘘はあるの?」
その問いは、
私自身がどんな言葉を選んで生きているのかを
静かに見つめ直す時間をくれました。
おわりに
いい嘘と悪い嘘がある、というより。
大切なのは「なぜその言葉を選ぶのか」なのかもしれません。
子どもの何気ないひと言が、
今日もまた、私を少しだけ成長させてくれました。
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