アニメの記憶から、作者の世界観へ── 涼宮ハルヒシリーズを読み終えて

コツコツ読書

はじめに|読み終えて残ったもの

『涼宮ハルヒの憂鬱』から始まったこのシリーズを、

私は長い時間をかけて読み続けてきました。

そして『涼宮ハルヒの劇場』を読み終えた今、

一冊ごとの感想以上に、

「読み続ける中で、自分の感じ方がどう変わっていったか」

それを書き残しておきたいと思いました。

これは、作品紹介というよりも、私自身の読書体験の記録です。


アニメの記憶とともに読んでいたシリーズ前半

シリーズ前半――

『涼宮ハルヒの憂鬱』から、アニメ化されている数巻までは、

読んでいると自然と映像が頭に浮かびました。

ハルヒの勢いある行動、

キョンの皮肉交じりの語り、

SOS団の騒がしくも楽しい日常。

物語を追いながらも、どこか「懐かしさ」を感じる読書だったように思います。

この頃は、物語そのものを楽しむ読書でした。


『観測』を境に変わった読書の感覚

転機になったのは『涼宮ハルヒの観測』でした。

時間渡航に関する考え方や、物語の裏側にある思考に触れたことで、

読み方が少しずつ変わっていった気がします。

「次はどうなるんだろう?」だけでなく、

「この作者は、世界をどう捉えているのだろう?」

そんなことを考えながら読んでいました。

物語を読むというより、

考え方や世界観を観ている

そんな感覚に近かったです。


『涼宮ハルヒの劇場』で感じたスケール感

『涼宮ハルヒの劇場』は、

ロールプレイングゲームのようなシチュエーションから始まり、

気づけば量子力学の話へと広がっていきます。

正直、かなり壮大です。

それでも不思議と破綻せず、

ハルヒのハチャメチャな性格や勢いと混ざり合い、

「ハルヒらしさ」として成立している。

理屈と勢い、難しさと楽しさ。

それらが自然に共存しているところに、

改めてこのシリーズの強さを感じました。


シリーズを通して感じたこと

シリーズ前半は、アニメの記憶とともに「物語を追う読書」。

シリーズ後半は、谷川流さんの発想や世界観を「観るように味わう読書」。

同じシリーズでも、読書体験は大きく変わっていきました。

それはきっと、長く読み続けてきたからこそ感じられた変化なのだと思います。


おわりに|読書体験としての「涼宮ハルヒ」

「物語を楽しむだけでなく、考え方や世界の見方に触れる」

そんな読書体験ができたこと自体が、

このシリーズを読み続けてきた一番の収穫だったのかもしれません。

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