※この記事には『NARUTO』63〜72巻のネタバレが含まれます。
『NARUTO』もついに最終章。
63〜72巻では、オビト、マダラ、カグヤとの戦い、
そしてナルトとサスケの最後の決着までが描かれます。
歴代火影の集結、第七班の再集結、親子や師弟の絆、そして長年積み重ねてきた伏線の回収。
最終決戦らしい熱さだけではなく、
『NARUTO』という作品が大切にしてきた「絆」が最後まで描かれた10巻でした。
オビトが最後に取り戻した夢
この10巻で最も印象に残ったキャラクターはオビトでした。
リンを失った悲しみから絶望へ落ち、忍界大戦を引き起こしたオビト。
しかしナルトと出会い、そのまっすぐな想いに触れることで、
少しずつ本来の自分を取り戻していきます。
最後には、自分が幼い頃から抱いていた「火影になる」という夢を思い出し、
一人の忍として仲間を守るために命を懸けました。
敵だったはずなのに、未練なく旅立っていく姿には思わず涙が出ました。
ミナト、カカシ、リン、そしてナルト。
多くの人との絆が、最後のオビトを支えていたように感じます。
第七班が再びそろう熱さ
最終決戦で一番胸が熱くなったのは、第七班が再びそろった瞬間でした。
カカシ。
ナルト。
サスケ。
サクラ。
物語の始まりを支えた四人が、最後の敵・カグヤに立ち向かう姿は感動そのものです。
しかも誰か一人だけが活躍するのではなく、
それぞれが自分の役割を果たしながら勝利へ向かっていく展開が最高でした。
長い物語を読んできたからこそ、「最初」と「最後」がつながる演出に胸が熱くなりました。
圧倒的な敵、それでも希望は消えない
十尾、マダラ、そしてカグヤ。
次々と現れる敵は、どれも圧倒的でした。
「本当に勝てるのか。」
そう思うほど絶望的な状況が何度も続きます。
それでもナルトは決して諦めません。
忍連合軍に力を与え、オビトの心を変え、仲間を前へ進ませる。
この作品で描かれる本当の強さは、忍術だけではなく、
人と人とのつながりなのだと改めて感じました。
最後まで『NARUTO』らしい展開
最終決戦は緊張感の連続でした。
そんな中で思わず笑ってしまったのが、逆おいろけの術です。
まさか最終決戦で、初期から登場していた術が活躍するとは思いませんでした。
シリアスな戦いの中でも、最後までナルトらしさを忘れない演出。
長年読んできた読者だからこそ楽しめる、遊び心ある伏線回収だったと思います。
ナルトとサスケ、最後の戦い
カグヤを倒して物語は終わる。
そう思っていました。
しかし、本当の最後に待っていたのはナルトとサスケの戦いでした。
二人とも世界をより良くしたいという想いは同じです。
違うのは、その方法だけ。
だからこそ、どちらの考えにも共感でき、最後の戦いには大きな意味がありました。
決着のあと、腕を失いながら並んで横たわる二人。
敵ではなく、互いを認め合った親友としての姿がそこにはありました。
さらに印象に残ったのが、終末の滝で描かれた和解の演出です。
ナルトとサスケが直接和解の印を結ぶのではなく、
終末の滝の像の腕が重なることで二人の和解を表現していました。
こんな細かなところまで物語につながっていることに、本当に感動しました。
次の世代へ
最終話では、大人になったナルトたちの姿が描かれます。
長い戦いを終え、それぞれが自分の未来を歩み始めていました。
物語はここで終わります。
しかし、忍の世界は終わりません。
次の世代へ。
次の物語へ。
このラストを見て、「BORUTOも読んでみよう」と自然に思えました。
未来へ受け継がれていく終わり方も、『NARUTO』らしい温かさを感じます。
まとめ
63〜72巻は、『NARUTO』という作品が20年以上かけて描いてきたテーマが、
一つにまとまる最終章でした。
オビトが最後に取り戻した夢。
第七班の再集結。
親子、師弟、仲間たちの絆。
ナルトが人の心を動かす力。
そして、ナルトとサスケの和解。
最初から積み重ねてきたすべてが最後につながり、
「絆が未来を切り開く」というテーマを見事に描き切った物語だったと思います。
笑いあり、涙あり、熱さあり。
長く愛され続ける理由が、最後の10巻に凝縮されていました。
評価:★★★★★(10/10)
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