※この記事には『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』全20巻のネタバレが含まれます。
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『NARUTO』を最後まで読み終え、そのまま続けて読み始めた『BORUTO』。
ついに全20巻を読み終えました。
全体を通した評価は9点。
最初は絵に少し違和感があり、前半では読み進めるのが少ししんどく感じることもありました。
しかし、カワキが登場し、「殻」や大筒木との戦いが本格化してから、物語はどんどん面白くなっていきます。
特に後半はサクサクと読み進めることができました。
そして20巻。
ボルトとカワキの立場そのものが入れ替わる大どんでん返しによって、『BORUTO』という作品への印象が一気に変わりました。
『NARUTO』の続編ではある。
でも、単なる『NARUTO』の続きではない。
20巻まで読んで、ようやく『BORUTO』ならではの物語が本格的に始まったように感じています。
1〜6巻|科学忍具と「楔」から始まる新しい忍の世界
『BORUTO』を読み始めて、最初に印象に残ったのが科学忍具でした。
修業によって身につけるはずの忍術を、道具によって使えるようにする。
最初は、
「それってズルいのでは?」
と思いました。
しかし、読みながら考えたのが、今の自分も日常的にAIを使っているということです。
新しい技術が登場したとき、それを使うこと自体が良い、悪いというより、結局は使い方次第なのかもしれません。
『NARUTO』とは違う時代になったことを感じさせてくれた要素でした。
そして物語では、モモシキとの戦いをきっかけにボルトに「楔」が残され、謎の組織「殻」も登場。
少しずつ『BORUTO』独自の物語が動き始めます。
7〜10巻|カワキが手に入れた居場所
7巻以降で物語の中心に入ってくるのがカワキです。
最初は周囲を信用せず、刺々しかったカワキ。
しかし、ナルトの家で暮らし、ナルトやボルト、ヒマワリと関わる中で少しずつ変わっていきます。
特にカワキにとって、ナルトの存在はかなり大きかったと思います。
『NARUTO』を読んできたからこそ、ナルトが自分自身の経験をもとにカワキへ言葉を掛ける場面にも説得力がありました。
一方で、「殻」のデルタやジゲンといった強敵も本格的に動き始めます。
そして、ナルトとサスケが二人がかりでもジゲンに圧倒される展開へ。
『NARUTO』で終わったと思っていた大筒木との戦いが、再び物語の中心へ近づいてきます。
11〜14巻|ナルトとサスケから、次の世代へ
11〜14巻では、ボルト、サラダ、ミツキ、カワキによる新生第七班が形になっていきます。
ボロとの戦いで4人が連携する姿を見て、
「これからはこの世代が戦っていくんだ」
という期待感が出てきました。
そして物語は、大筒木イッシキとの決戦へ。
ナルトとサスケでも苦戦する圧倒的な相手に対して、ナルトは大きな代償を伴う新たな力を使います。
最後にはカワキの機転もあり、ようやくイッシキとの戦いに決着。
ただし、その代償は大きなものでした。
ナルトとサスケは、それまでと同じようには戦えなくなります。
最強だった二人を無理やり物語から外すのではなく、戦いの中で違和感なく弱体化させる。
ここで、
「いよいよナルトとサスケではなく、ボルトとカワキの物語になっていくんだ」
と感じました。
『NARUTO』から『BORUTO』への世代交代が、本格的に始まった場面だったと思います。
15〜20巻|すべてを持っていたボルトが、すべてを失う
15巻からは、エイダとデイモンが登場します。
人を魅了してしまうエイダ。
攻撃を反射するような特殊な力を持つデイモン。
最初に能力を知ったときは、
「こんなのどうやって倒すんだ?」
と思いました。
今後も特に気になる二人です。
ほぼ最強と思われるエイダやデイモンをどう扱っていくのか。
そしてデイモンを攻略する方法はあるのか。
物語にはまだまだ大きな謎が残されています。
さらに、エイダを巡って戦闘だけではなく、心理戦や恋愛感情までストーリーに絡むようになります。
そして20巻。
ここで『BORUTO』への印象が一気に変わりました。
ボルトとカワキの立場が入れ替わる。
これは衝撃でした。
木ノ葉で育ち、ナルトの息子として家族や仲間に囲まれていたボルト。
一方で、過酷な環境で育ち、何も持っていなかったカワキ。
そんな二人の立場が逆転します。
すべてを持っていたボルトが、すべてを失う。
何も持っていなかったカワキが、ボルトの場所へ入る。
ここで初めて、
「ボルトという主人公が出来上がった」
ように感じました。
カワキを変えたナルトと、その強すぎる想い
全20巻を通して見ると、カワキの変化も大きな見どころでした。
ナルトと出会ったことで、人を信用できなかったカワキが少しずつ変わっていく。
ボルトやヒマワリとも関わり、ようやく居場所を手に入れます。
ただ、物語が進むにつれて感じるのが、カワキのナルトに対する強い執着です。
自分を救ってくれたナルトだからこそ、何としてでも守りたい。
その想いがあまりにも強くなり、やがてボルトとの対立にもつながっていきます。
7〜10巻の頃に感じたカワキの変化が、まさか20巻の展開につながっていくとは思いませんでした。
『NARUTO』から『BORUTO』への世代交代
『BORUTO』全20巻を読み終えて、うまく世代交代した作品だと思いました。
『NARUTO』を読んできた側としては、やはりナルトやサスケには思い入れがあります。
だからといって、二人がずっと最強のままでは『BORUTO』の主人公たちが前に出ることができません。
イッシキとの戦いを通してナルトとサスケが弱体化し、ボルトとカワキが物語の中心へ移っていく。
そして20巻では、二人の立場そのものまで逆転しました。
ここまで来ると、もう単純に、
「『NARUTO』の続きを読んでいる」
という感覚ではありません。
『BORUTO』には『BORUTO』の魅力があります。
全20巻を読んで|ここから本当のボルトの物語が始まる
『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』全20巻の評価は9点です。
前半は絵への違和感もあり、少し読み進めるのがしんどい時期もありました。
しかし、物語が進むにつれてカワキ、「楔」、「殻」、大筒木、エイダ、デイモンと新しい要素が次々と加わり、後半は一気に読み進めました。
そして何より20巻の大どんでん返し。
あの展開によって、『BORUTO』という作品への印象が大きく変わりました。
ナルトとサスケからボルトとカワキへ。
世代交代をしっかり描きながら、その先が気になる要素もかなり残されています。
エイダとデイモンは今後どうなるのか。
デイモンを攻略する方法はあるのか。
ボルトは失ったものを取り戻せるのか。
そして、カワキと再び向き合ったとき、二人はどうなるのか。
アニメで『BORUTO』の内容はある程度知っていましたが、『TWO BLUE VORTEX』については前情報がほとんどありません。
だからこそ、ここから先は何が起こるのか分からない状態で楽しめます。
『NARUTO』から始まった長い物語。
次は『BORUTO -TWO BLUE VORTEX-』を読んでいきたいと思います。
『BORUTO』を1巻から読んでみる
『NARUTO』のその後の世界から始まり、やがてボルトとカワキ自身の物語へと大きく変化していく『BORUTO』。
前半から積み重ねられてきた「楔」やカワキとの関係が、20巻の大きな展開へとつながっていきます。
これから読み始める方は、ぜひ1巻からボルトたちの変化を追いかけてみてください。
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